震災後のリスタートから、快進撃を続けるベガルタ仙台に、頼もしきキャプテン、柳沢敦が帰ってきた。震災後、左ひざの手術、長いリハビリと、移籍初年にもかかわらず3ケ月もピッチに立てなかった困難を乗り越えた今、34歳のベテランはチームに、クラブに、被災した人々、町にどう貢献しようとしているのだろう。沈黙を破って、思いを口にした。 (取材・文:スポーツライター 増島みどり) 仙台の強さは、実力。今大切なのは自信 ―離脱している間、チームはすばらしい結果でリーグの首位戦線を走り続けてきましたね。仙台の強さはどう見ていましたか? 柳沢 もちろん復興のために、被災された皆さんのために、という強い思いが団結心をもたらし、今まで以上に結束したという点はあります。先ずしっかりした守備から入ること、強い団結心、最後まで走り切ろうとするひたむきさ、これが今の仙台を支えていると思う。ただし、そもそも力のないチームであ
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