★鈴木哲夫の核心リポート 消費税政局が混迷するなか、公明党の存在感が高まっている。野田佳彦首相は増税法案成立のため、自民党に熱烈なラブコールを送っているが、実は、キャスチングボートは公明党が握っているという。問責を突き付けられた前田武志国交相と田中直紀防衛相をめぐる審議拒否でも、公明党は自民党と距離を置いている。政治ジャーナリスト、鈴木哲夫氏が永田町の舞台裏を暴いた。 野田首相が増税法案の閣議決定にこぎつけ、自公両党などに党首会談を呼びかけたころ。自民党の石原伸晃、公明党の井上義久の両幹事長がひそかに連絡を取り合った。 そこでは、(1)党首会談には応じない(2)審議拒否はしない(3)特別委員会設置には応じる-などが確認されたうえで、重要な会話が交わされた。 井上氏「うちはいずれ、強い姿勢に出るかもしれません」 石原氏「分かってます。そのときは一緒に行くところまで行きます」 「強