毎年6月にアメリカ・ロサンゼルスにて開催される、世界最大のコンピュータゲーム見本市「Electronic Entertainment Expo(通称:E3)」。今から3年前の2014年、そんなE3で実施されたマイクロソフトのXboxプレスカンファレンスにおいて、大きな注目を集めたインディーゲームがあった。これより紹介するアクションゲーム『Cuphead』だ。 カナダの独立系スタジオ「Studio MDHR」によって誕生した本作は、実に波乱万丈な経緯を辿ってきた。制作の始まりは2010年。当初は2014年のリリースに向け、マイクロソフトの提供するゲーム開発フレームワーク「XNA Framework」を利用する形で制作が進められていた。 しかし、2014年に「Unity」による制作に転換し、大規模な作り直しを決行。リリース予定も2015年へと延期された。その後、同年のE3にてトレイラーを公開、