数年前からインターネット上で「アフロ仏像」「アフロ地蔵」などと話題になっている仏像があるのをご存じだろうか。この仏像、正式には「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)」といい、奈良・東大寺など全国でも16体ほどしかみられず、その多くが特別開帳などでしかお目にかかることができないため貴重な阿弥陀仏だ。しかし、京都市左京区にある浄土宗大本山・金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)ではその阿弥陀仏を間近に見ることができるとあって人気スポットになっている。 そもそもアフロヘアに見間違えてしまうほど大きな髪型が特徴の阿弥陀仏だが、『無量寿経』によれば、その頭髪は「阿弥陀仏が法蔵菩薩の時、もろもろの衆生を救わんと五劫という長い間、思惟をこらし修行をされた結果、髪の毛が伸びて渦高く螺髪(らほつ)を積み重ねた頭となられた様子を表した」と伝えられており、仏さまはらせん状になっている特有の頭髪だが、この阿弥陀
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