PDFにおけるフォントの取り扱いに関連して、ToUnicode CMapというものがあります。今日はこれについて説明します。 アウトライン・フォントについての説明でお分かりいただけたかと思いますが、PDFにアウトライン・フォントを使って記録された文字を表示する仕組みは、フォントの中にあるグリフのアウトラインをラスタライザで可視化することになります。 これに対して、もう一つのPDFの利用方法として、PDFを読み上げたり、あるいは、検索エンジンで検索したり、あるいはテキスト情報を取り出して他のアプリケーションで使用する、などが考えられます。 通常、上で述べたような処理にはテキストが必要です。テキストについては、2005年12月15日 PDFと文字(4) – 文字の取り扱いで説明しましたので、初めての方は12月15日の話をお読みになってみてください。 PDFの中では、文字を可視化するための情報が