コンピューティングにおける最大のミステリーの一つに、どうやってGoogleが莫大なサービスを効率よくスケールしているかというのがある。多くの人は、競争におけるGoogleの最大の強みは、自前のデータセンターをうまく運用することで、革新的なサービスを他のベンダが真似できないようなペースで生み出し続ける事ができる点だというだろう。 Googleの秘密のタネは元々BORGと呼ばれていたソフトウェア層で、世界中のデータセンターで実行中のアプリケーションを連動させるものだ。Google検索、Gmail、GoogleMapといった個別のサービスのために動いているクラスターをそれぞれ組み合わせるのではなく、サービス全体の負荷をデータセンター内のすべてのリソースで分配させている方法をとっている。 負荷は細かなタスクに分解され、BORGはそれをCPU、メモリ、ディスクといった単位で余裕のあるリソースに振り分