詳しいことは知らないのであくまで素人の印象だが、現在日本で作られているさまざまな「物語」、特に超人的な力の持ち主を主人公にしたもの(ファンタジー系、といえばいいか)の場合、外国、たとえばアメリカみたいなところでのそれと比べて、主人公が女性であるケースが相対的に多いのではないかと思う。魔法とか超能力とかの類の場合はそれでも、「魔女」みたいな話が洋の東西を問わずあったりするが、怪力女系とか、格闘女系のものなんかは、日本発とか、日本の影響を受けていそうなものが多いと感じるのは、単なる気のせいだろうか。少なくとも、東京国際アニメフェアの会場を歩きながら、そこら中に「魔法少女」だの「戦闘少女」だのがあふれ返るさまを見ると、これはきっと何か背景があるのではないか、と思いたくなる。 もしそれが気のせいでないとすると、その少なくとも一端は、日本の伝統的な文化の中にあるのかもしれない。この本を読んでそう思っ
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