この文章は米国疾病予防管理センター(CDC)が公表している「CERC in an Infectious Disease Outbreak(感染症のアウトブレイクによる危機と緊急事態におけるリスクコミュニケーション)」を日本語訳したものです。感染症の性質を理解した上で、感染症のアウトブレイクに関する情報発信において重要な視点を示しています。 診療ガイドラインのように構造化された科学的根拠に基づいて体系的な手法で作成されたものではありませんが、米国に加え、WHO、欧州、オーストラリア、インドなどではSARS(2003年)、H1N1インフルエンザ(2009年)、MERS(2013年、2015年)、エボラ(2014-2015年)、ジーカ(2015-2016年)、ニパ(2018年)などのアウトブレイクなどを踏まえた推奨をまとめた文書が作成されています。 日本においては、感染症のアウトブレイクに関する