高齢者と対照グループとの違いは、いずれも非常に顕著である。 すべての事例で高齢者のスコアが100%となるようにユーザビリティ指標を正規化すると、非高齢者の全般的ユーザビリティは222%と推定できる。(平均値は幾何平均で算出)。言い換えると、非高齢者の全般的ユーザビリティは、高齢者の2倍強、優れている。 高齢者のユーザビリティが低いわけ ウェブサイトは、若いデザイナーが制作する場合が多い。彼らは、あらゆるユーザが完璧な視力と運動能力を持ち、ウェブについては何でも知っているものという前提に立ってしまいがちだ。ユーザが高齢者でなくても、こういった前提はめったに通用しない。だが、私たちのユーザビリティ測定値からわかるとおり、高齢者は、若いユーザよりもユーザビリティ問題に悩まされることが多い。身体的特性のうちで、老化にともなう影響を受けやすいのは、視力、運動の正確性、それに記憶力である。 また、高齢