この特徴に着目すると、MPEG-4は学食や社員食堂でおなじみの"カフェテリア"に例えることができる。数あるビデオコーデックの中から1つを主菜に、オーディオコーデックの中から1つを副菜に選び、トレイ的な役割を果たす「コンテナ」に格納して1回ぶんの食事(ムービー)を構成する。必要であれば、字幕のようなデザートを添えることもできる。メニューの豊富さと選択の自由こそが、MPEG-4最大の特徴といえるだろう。 その反面、フォーマットの決め打ちが難しいという短所もある。MPEG-4を再生するときには、ビデオ/オーディオそれぞれに復号化プログラム「コーデック」を使用するため、コーデックの有無により再生できるかが決まる。PCの場合、いわゆるマルチメディアプレイヤーがコーデックを内蔵(またはプラグインとして実装)しているため、問題にならないことも多いが、MPEG-4対応をうたうハードウェアのビデオプレイヤー
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