離岸流であっという間に200メートル沖に流され美容系の専門学校を卒業後、エステサロンで働いていた串さん。しかし、想像以上の激務で「辞めて好きなことをしたい」と考えるようになっていた。そして思い立って退職し、訪れたのが南国の石垣島だった。 この地で専門学校時代の同級生2人とラウンジ嬢としてリゾートバイトを始めると、間もなくして、同じお店で働く30歳の同僚の案内で、石垣島の海へと繰り出した。しかし、シュノーケリングを始めた彼女たちは離岸流に巻き込まれ、あっという間に200メートル沖合まで流されてしまった。 ――当時の新聞によると、その日は台風一過で波浪注意報が発表されていたそうですね。 串貴代加さん(以下、同) 天気予報を見てなくて、全然知らなかったんです。しかも、泳いでいた場所は遊泳注意場所という看板が立っていたみたいですが、石垣島に来たばかりで土地勘もなく、そこがどういう場所なのかもまった