印刷 突然の心肺停止時に自動体外式除細動器(AED)をきちんと使えるようにしようと、さいたま市が新年度、市立の全中学校の授業に、胸骨圧迫も含めた心肺蘇生処置の実習を採り入れる。昨秋に市内の小学生が急死した事故を教訓にする。政令指定都市では初の試みという。 さいたま市内では昨年9月、市立小学校で6年生の女児が長距離走の後に倒れ、死亡する事故があった。女児は校内で心肺停止状態に陥ったが、学校側は把握できず、備え付けのAEDも使わずに心肺蘇生処置をしていなかった。この対応が問題視され、市教育委員会が再発防止策を検討していた。 市教委によると、実習授業は救命救急の知識と技能の習得が狙いで、対象は中学1、2年生計約2万1千人。講師は主に、市消防局の講習を受けた応急手当て普及員の資格を持つ教師が務める。 購読されている方は、続きをご覧いただけます関連リンク〈MY TOWN埼玉〉取材メモから 20