2019年5月3日のブックマーク (2件)

  • 生きていたくない

    一丁前に希死念慮などと呼んでいたこの死にたさに似た感情が、ただ生きていたくないのだと気がついた。 ただただ責任から逃れたい。なんのタスクもなく、誰に何かを強いられるわけでもなく、雨が降れば凍えて、晴れればそれで満足する生活がしたい。 それでいてへらへらと笑っていれば誰かを何かで満足させられるような。そんな都合のいい存在でいたい。 どうやらなまものに当たったらしく、下痢と吐き気がひどい。 ああ、私の体はこうまでして体に悪いものを排除して、都合の良いものだけに手を取り死にたくなくて生きているのだ。 そう考えると、ますます私がかんじていた死にたさのようなものが、それ自体に吐き気を伴うような類のものでないことに失望し、安堵する。 自分の中の正体がわかったところで、いさぎよく電車にでも飛び込んでみようと思ったが、今の私ならレールの上で受け身を取り、吐きながらホームの下に転がりこむだろう。 体が電車に

    生きていたくない
  • ピクサーに入社して受けた洗礼「あなたはスティーブ派でしょう?」 | 元最高財務責任者が振り返るピクサーの黎明期

    ピクサーには1995年2月に着任した。スティーブからなにをしろという具体的な指示はなし。エドが出迎えてくれて、最初の2~3日、社内を案内しては中核メンバーを紹介したり私の役割を説明したりしてくれた。 みな、温かく迎えてくれ、「歓迎しますよ。困ったことがあったら言ってください」みたいなことをあちこちで言われた。ただ、どうもしっくりこないものがある。みな、愛想もよければ礼儀正しくもあるのだが、なんとなく距離を置かれている気がするのだ。 最高財務責任者を得たのに盛りあがらないというか、受け入れの努力もあまりないように感じる。お昼を一緒にという誘いもあまりないし、カレンダーの予定もぜんぜん増えない。別に鳴り物入りの大歓迎を期待していたわけではないが、これはさすがに平常運転にすぎるだろう。 前回の転職時、私のカレンダーはすぐに予定でいっぱいになった。私に早くなじんでほしいとみなが思ってくれたからだ。

    ピクサーに入社して受けた洗礼「あなたはスティーブ派でしょう?」 | 元最高財務責任者が振り返るピクサーの黎明期