まだ風邪が癒えない。 鼻水がじゅるじゅる垂れて、ときどき咳き込むが、それ以外はまあ標準的である。 バジリコから『邪悪なものの鎮め方』の初校ゲラが出る。 タイトルはむかしの企画の流用だが、中身は「コンピレーション本」。 ただし今回は「霊」や「呪い」やその解除についての逸話が「狂言廻し」のような役割を果たして、テクストを繋いでいる。 自分でいうのもなんだけれど、たいへんに面白い。 ゲラを読み始めたら止まらなくなって、一気に読んでしまった。 これはやはり編集の妙というべきであろう。 読んでみてわかったのは、私が「同じ話」ばかりしているということである。 自分では気づかないのだが、たしかにブログには同じ話ばかり書いているようである。 注文原稿の場合は、同じ話の使い回しは原則的にはできない。 二重投稿というのは、プライオリティが重んじられる世界では禁忌だからである。 でも、ブログは別にそういう「しば