準決勝で藤井新六段に敗れた羽生善治竜王の話 持ち時間40分の早指しで、早い段階から秒読みになっても冷静沈着、落ちついた指し回しをされていた。将棋は読んで、先を予想して、手を選ぶプロセスが必要だが、同時に藤井さんには、この形はいいとか、だめだというような、パターン認識の能力が非常に高い。 まだ15歳ですからこれから先、大きな可能性を秘めている。10代は成長期、ますますこれから伸びていく。1年前に藤井さんと非公式戦で対局した。1年を経て、作戦的な組み立て方に大きな違いはないが、公式戦を多く重ねてきて、様々な局面に対応する力が確実に上がっている。将来、間違いなくタイトル戦の舞台に立つ棋士です。そこに私がいるかどうかが問題ですが。