ゲーム業界を目指す学生が業界に入れるのは5%から10%──『チェイサーゲーム』は松山さん原作ですが、この作品を作った理由はなんですか? 松山氏: ゲームクリエイターは昔から、学生や子どもたちが将来なりたい職業のうち、トップ5に入るほど人気です。でもみんな憧れるばかりで「どうすればゲーム業界に入れるか」はあまり教えてもらえないんですよ。 一方で、企業側は待っていても応募が来るから、その中から「採用に足る人間だけを採用していけばいい」という姿勢なんです。でも私は昔からそれはフェアじゃないと思っていたんです。 ゲーム制作を学べる専門学校や大学って、だいたい日本国内で120校以上あると言われていて、業界を目指す学生さんは数万人いるんですよ。でもその数万人の学生さんの中で実際にゲーム業界に入るのって、だいたい5%から10%でして。だから90%以上の人は業界に入れないんです。 ──そこの差はなんでしょ