asahi.com（朝日新聞社）：メゾソプラノ藤村実穂子「歌曲こそが原点」 - 音楽 - 映画・音楽・芸能メゾソプラノ藤村実穂子「歌曲こそが原点」2009年2月27日 印刷 ソーシャルブックマーク 欧州を拠点に活動するメゾソプラノ藤村実穂子が、ドイツ歌曲のリサイタルを開いている。全国４カ所、３月３日の東京公演が締めくくりとなる。オペラ歌手として国際的なキャリアを確立した今も、「歌曲こそが私の原点」と語る。（吉田純子） ■音楽の神様に仕えるだけ 「表現者というより、作曲家と聴衆の媒介でありたい」と藤村は言う。０２年、ワーグナーの殿堂バイロイト音楽祭に初登場。豊かな声量と表現力で国際舞台での評価を固めた。しかしその本領はむしろワーグナー以外のオペラで発揮されてきた。 例えば、０６年の新国立劇場「イドメネオ」。男役のイダマンテを演じ、ヒロインを際だたせる控えめな歌唱でアンサンブルの要になった。あるいは新日本フィルハーモニー交響楽団が昨年、演奏会形式で上演した「ばらの騎士」。元帥夫人を惑わす少年オクタ
