無関係のデータをファイルへ埋め込み、秘匿する技術「ステガノグラフィ」を用いたサイバー攻撃が確認されている。誰でも入手できる無償ツールも存在し、セキュリティ製品を回避する「見えない攻撃」のさらなる拡大にセキュリティ専門家は警戒を強めている。 一見関係ないファイルへ秘匿データを埋め込む「ステガノグラフィ」は、決してあたらしい技術ではなく、著作権保護など広い分野に応用されてきた。 コマンドの送信など、サイバー攻撃でも以前より悪用されているが、攻撃の巧妙化を背景に、同技術で検知の回避を目論むサイバー攻撃が増えている。 誰でも容易に利用できる無料ツールも存在。GitHubで公開されている「Invoke-PSImage」もそのひとつだ。同ソフトを利用すれば、「PNGファイル」へPowerShellスクリプトを埋め込むことが可能で、こうしたツールが攻撃の増加に拍車をかけている可能性もある。 同ツールは、