九州ワーストの設置率1桁台 全国各地で記録的な猛暑が続くなか、長崎市で大きな議論となっているのは、小中学校の普通教室へのエアコンの設置。設置率の全国平均が49.6%であるのに対し、長崎県の平均は8.6%。そのうち長崎市は、小学校が4.0%、中学校では1.7%という、全国ワーストクラスの状況である。 文科省の調査によると、2017年4月1日現在、小中学校普通教室のエアコン設置率は、トップが東京都の99.9%。九州では、沖縄県79.6%で最も高く、長崎県のみが唯一1桁台でワースト(表参照)。設置率1桁台は北海道・東北に多く、南国・九州の長崎県が群を抜いて低いのだ。 ここまで低いのには、やはりワケがあった。設置にかかる費用、すなわちお金の問題ではない。長崎市の教育委員会が「暑さに耐えることも教育」との姿勢を固持しているのである。 「エアコンの設置については費用の問題ではなく、季節にともなう自然の