「ロカビリー3人男」として一世を風靡した歌手、山下敬二郎さんが5日午後7時55分、入院先の東京・町田慶泉病院で、胆管がんによる急性腎不全のため死去した。71歳だった。山下さんは昨年11月末にがんが見つかり、ほぼ手遅れと宣告されたが、死の10日前にもステージに立ち、自身の代表曲「ダイアナ」が絶唱となった。 山下さんは昨年11月下旬、体調不良を訴えて精密検査を受けたところ、胆管がんと診断された。横浜市の昭和大学藤が丘病院に入院したが、「ほぼ手遅れの状態」(関係者)で、かなりショックを受けたという。12月17日には東京都板橋区の日大板橋病院に転院。年明けの手術を目標にしていたが、経過は思わしくなかったという。 それでも、歌への熱意は衰えず、作曲家の平尾昌晃(73)ら仲間の後押しを受けて、ステージへ。同月26日に栃木県佐野市でのディナーショーで、「私はがんですが、必ず打ち克ちます」とファンに宣言。