京都市で開催中の「人体の不思議展」で展示されている標本について、厚生労働省が「標本は遺体」との見解を示し、京都府警も違法性の有無を捜査する方針を固めた。標本が遺体と判断された場合、特定場所以外での保管には自治体の許可が必要となるが、主催者側は届け出をしていないため、死体解剖保存法違反の疑いも浮上している。 同展の標本は、中国で「プラストミック」と呼ばれる技術で特殊加工されている。プラストミックは、体の組織に含まれる水分や脂質をシリコン、ポリエステル樹脂に置き換え、半永久的に保存する技術。一部ネット上では標本が「死刑囚ではないか」といったウワサが流れていたが、主催者側によると、いずれも生前の意思に基づき献体されたもので、中国・大連の研究施設から賃借しているという。 プラストミック標本についてはこれまで、厚労省も明確な見解を示していなかったが、同省医政局の担当者は、産経新聞の取材に対し「特