「立ち合いは強く当たって流れでお願いします」 「了解いたしました!! では流れで少し踏ん張るよ」(原文ママ) 清瀬海と春日錦の間で、昨年5月10日にやり取りされた、とされる八百長メールの一つ。 妙な礼儀正しさが笑える。あの巨体、太い指でボタンを押している姿を想像すればなおさらだ。 清瀬海が所属する、北の湖部屋を訪ね、見上げると2階から大きな昆布が下がっていた。海中にそびえる昆布と見えたものは、洗濯され干された黒いまわしだ。 北の湖部屋の2階から上は、アパートになっていて、清洲橋通り裏手の道に面したベランダにたくさんの洗濯物が干されている。 ナマナマしい生活感が漂う。 3年前の9月、露鵬と白露山のドーピングが発覚して北の湖親方が日本相撲協会理事長を辞任した折には、親方が日課にしている錦糸町のサウナを訪ね、親方が毎日受けている韓国式あかすりを受けた。日常とはこんなものだろう。まわ