東京電力福島第一原発事故の責任者らを集団刑事告訴した「福島原発告訴団」の八〇人が三月一九日、福島地検を訪れた。告訴・告発状を受理してから半年以上が経過し、いまだ強制捜査に踏み出せないでいる検事らを“激励”するためだ。 告訴団では先月二二日、七〇〇人が東京地検前の歩道を埋め尽くし、「東電本店を家宅捜索して証拠を押収」するよう求める上申書と四万筆にのぼる署名を手渡す“激励訪問”を実施。今月一三日には再び東京地検に対し、六万筆の追加署名を提出していた。この日の福島地検訪問はこの「連続行動」の一環で、署名総数は今年一月の呼びかけからこの日までの約二カ月間に実に一〇万七一〇九筆にも達していた。 くしくもこの日は、福島第一原発で大規模な停電が発生し、使用済み核燃料プールの冷却システムが停止した翌日。停電と冷却不能状態はこの日も続いており、参加者らは東電の語る「安全」と「事故収束」への不信と不安を口