ソニックはなぜ面白いのか? 逆に、楽しくないときはなにが問題なのか? 僕に言わせれば、問題はすべて「スピード」にある。1991年、初代『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』がメガドライブ向けに発売したとき、その圧倒的なスピードがユーザーを驚かせた。マリオをはじめ、ゆっくり走るキャラクターしかなかった時代に、目で追いつけないほどのスピードで画面を突っ走るソニックは見たことのないものだった。 しかし、そのときから30年の時が経った今、「果たしてそのスピードは楽しいものだったのか」と冷静に分析してしまう自分がいる。もちろん、衝撃的だった当時は間違いなく楽しい体験だった。スピードに乗っているときは爽快感抜群で、360度ループを逆さになって走っていると最高の気分だった。だが、実は雰囲気を楽しんでいるだけに近く、ほとんど何も操作しなくても良い。そして、気持ちよくスピードに乗っていると次の瞬間は必ず何かにぶつか
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