<シングルマザー、家を買う/44章> バツイチ、2人の子持ち、仕事はフリーランス……。そんな崖っぷちのシングルマザーが、すべてのシングルマザー&予備軍の役に立つ話や、役に立たない話を綴ります。 (前回のお話) 5歳になる頃に、言葉が話せない「表出性言語障がい」と診断された息子。その1年後、簡単なIQ検査を受けると、結果は「知的障がい」だった。ショックを隠し切れないシングルマザーだったが、ゆっくりでもいいから受けとめていこうと決意した。 息子が“知的障がい”と判を押された帰り道。気丈にふるまっていた私も、さすがに心のネジがゆるみ、電車の中で泣きそうになってしまった。しかし、息子はそんな私のどんよりした空気をものともせず、ベビーカーのなかからいつもの愛想を車内の人たちに振りまいている。 息子は電車に乗ると、かまってくれそうな人を見つけてはニコニコと笑顔をビームのように送り、相手がキャッチしたと