読書感想東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)ナナヲ♥チートイツや三月、七日。で有名な森崎ビンゴ氏の新作。分かり合えない人との距離感を描くのが上手で、こそばゆくも焦れったい、どこかノスタルジーさえ感じてしまう描写には舌を巻くばかり。著者が何を考えているのか普段なにげに想像しながら読んでいますが、この本では各所に挿入される短編小説がヒロイン東雲侑子の心情を表す手法が取られ、一つ上の視点から見ている読者にとってはヤキモキして仕方ありません。続編も決定し今後どのような展開になるのか楽しみな一冊。どうぞ、そのもどかしくも苦いラブストーリーを味わってみてくださいあやかしマニアックス! (GA文庫)GA文庫新人賞受賞作、個人的に犬洞あんさんのイラストに惹かれて手に取ったのですが、思いのほか面白く今月の良作にランクイン。あやかし(妖怪)と共存する社会と言えば、異物として虐げられる暗いイメージ