バックアップ設計の中で決めるべき事はそれぞれ,複数の要件を基に判断する必要があり,複雑だ。設計の進め方として,決めるべき事に対する要件が多い部分から順に決めていくと,比較的スムーズに進められる (1)バックアップ対象のデータ容量の見積もりで第一に判断すべきは,何をバックアップするか,である。データだけをバックアップするのか,OSなどシステム・ソフトも含めてバックアップするのか,を判断する。 データだけをバックアップする場合,データ量は少なくて済むが,リストアに時間と手間がかかる。リストアに関して言えば,OSやリレーショナル・データベース管理システムの設定情報を別途記録しておきたい。こうすれば,OSのデータが壊れた場合でも,比較的リストアの時間を短縮できる。 OSなどシステム・ソフトも含めてバックアップする場合,データ量が増えるが,リストアの手順は簡単になる。データ容量はファイルを見れば分か