急逝した鳩山邦夫・元総務相(享年67)がこの世に悔いを残したとすれば、一つはこの男を国会議員にしてしまったことに違いあるまい。嘘つきで恩知らず。それを晩年の邦夫氏は身をもって感じていたはずだから。 *** 急逝した鳩山邦夫・元総務相(享年67)がこの世に悔いを残したとすれば、一つはこの男を国会議員にしてしまったことに違いあるまい。嘘つきで恩知らず。それを晩年の邦夫氏は身をもって感じていたはずだから。 “そのこと”を忘れてしまったのか。あるいは、“ふり”をしているだけなのか。 邦夫氏の死を受けて、大仁田厚(58)はこう述べた。 「俺が政治家になったのは、鳩山さんの力が一番大きかったし、かわいがってもらいましたよ。本当にお世話になりました」 確かに邦夫氏は、自らを政界に誘(いざな)い、当選に導いた大恩ある人物。しかし、 「どの口でそんなことが言えたものですかね」 と憤るのは、彼