この語、多くは「ハレムもの」の主役に用いられます。 よくある例のアレでもって、望んでもいないのに美少女の 群れが入れ替わり立ち替わりゾロゾロと自分に好意を寄せて 来る、という状況に対し 「ふぅ、やれやれまたかよ…」 みたいな言動と心情を描かれる主人公の事です。 彼の身に降りかかって来るのは、つまり読者の童貞ガキから したらウラヤマシい事この上無い話でしか無いんですが、 それに対してことさらに 「ヤレヤレ…」 と消極的に、ウンザリだぜ、みたいに振舞ってみせる、その事 それ自体が「見せ場」になるのです。そうやって、 「望まなくても全てを得られる」 「ガツガツしなくても向こうから自動的に来てくれる」 …といった意味での、“余裕”、“優越感”を描き出しているの でして。 読者の童貞ガキは、そうした主人公像から 「主人公(じぶん)が何の努力も苦労も無く“他者”から認められる」 「主人公(じぶん)の方