ブックマーク / muriyada444.hatenablog.com (3)

  • 父が亡くなった - 夏さ、また。

    先週、父が亡くなった。青森の山間の村生まれの67歳で、死因は膵臓癌だった。 当はここに父との思い出や、どんな人生を歩んだ人かを書き連ねたい。どんな風に闘病して、何が好きだったかを記録したい。人は死後硬直によって肉体が固まるが、同じように思い出も固定されてしまう。死んだ後、お父さんとの思い出は増えずに、忘れていき厳選され固定される。 母親が周りの人に、父が病気だったことを伝えていなかった。そのため、一般焼香にやってきた人達全員に死因を説明することになった。 最初は「数年前から闘病しており、北関東の大学病院でセカンドオピニオンを受け、陽子線治療を受けて余命も伸びた。直前まで元気だったが最後は欲が落ちて、みんなの腕の中で在宅介護されたが、急に息が苦しくなって亡くなった…云々」などと、最後の数年間を細やかに丁寧に言葉を紡いでいた。 しかし、最後は「数年前から闘病していたが、人は死ぬ直前で元気

    父が亡くなった - 夏さ、また。
  • 8月に初めて内定が出た女の話② - 夏さ、また。

    私は今、新幹線に乗っています。帰りの新幹線です。東京て友人と待ち合わせて舞台を見に行って、ついでに日近代文学館と江戸東京博物館に行ってきました。日近代文学館では今、太宰治の特別展をしていました。 6月、新幹線、東京、そして太宰治。これらのキーワードには、何一ついい思い出はありません。それらを上書き保存させようと、楽しい思い出に変えようと、東京に向かった次第です。楽しかった。明日仕事行きたくない。 さて、これは私が就活期で一番辛かった時の話です。陰で、惨めで、死にたくなった話です。 就活自殺ってのは社会人にとっては馬鹿な若者の話かもしれません。考えすぎで努力を怠った若者の報いだと考えられてるかもしれません。小さなことでくよくよ悩む愚かな奴だと思われてるかもしれません。けれども、当の人にとってはそれしか楽になる手段が思いつかないんです。孤独な就職活動は、今までの人生の成果発表。内定がな

    8月に初めて内定が出た女の話② - 夏さ、また。
  • 人生で初めて彼氏ができた - 夏さ、また。

    人生何が起こるかわからないですね。有機栽培です。 端的に言おう、彼氏ができた!!22年間彼氏はおろか、ここ数年では同世代の異性と話すことすら片手で数えるほどの私に、彼氏ができた。できたのだ。3日前に。 でもいつ振られるか分からないので、ここ2週間の備忘録を残したい。初めては人生で一度きり。初めて彼氏ができたこの心境を残しておきたいのだ。これで彼にブログが見つかったら笑えない。 あと、彼氏ができたとツイートしたらいいねが500を超えた。私はどれだけの人間に心配されていたのだろうか。日頃の行いを反省しなさい、自分。 さて、彼と出会ったのはマッチングアプリだった。東京での転職を孤独感によって諦めた私は自暴自棄になっていた。もう人生は劇的に変わることは無く、田舎で一生嫌いな仕事をしながら低空飛行で生を終わらせるのだろうという予感を感じていた。でも、どうしても人生を諦めたくなくて、諦めていた恋愛に手

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