ブックマーク / note.com/hirotakai (4)

  • 「日本のヒルビリー」だった私|高井宏章

    年が明け、いよいよ受験シーズンだ。 この季節になると、大学進学のきっかけになった中学時代の友人との会話を思い出す。私の人生のコースを大きく変えた、何気ない一言を。 「どこにいるの?」という人々もう何年も前、某バリバリのエリートの方と雑談していて、ふいに「最近、車の免許の更新に行ったんですよ」という話題になった。 その方は笑顔で何気なくこう言った。 「あれ、普通に生きてたら接点のない、ビミョーな人たちと時間と空間を共有する貴重な機会ですよね。『僕たち、会ったことないよね? みんな、普段どこにいるの?』って感じで…」 彼の目は「ねぇ、高井さん」と同意を求めていた。私はあいまいな作り笑いでやり過ごした。 この人は紳士的なナイスガイで、気が合う話し相手だ。 それだけにこの発言には軽いショックを受けた。 なぜなら、私は、その「どこにいるの?」という社会階層で育ったからだ。 見た目がシュッとしてて(←

    「日本のヒルビリー」だった私|高井宏章
  • 東大現役合格した娘の「最強の武器」|高井宏章

    天才・東海林さだおは「ドーダ学」を創始した記念碑的名著「もっとコロッケな日語を」で、「30分以内に自分が東大卒であることを会話に紛れ込ませる人」というドーダ事例を挙げている。 ちなみにドーダ学とは、自慢(=「ドーダ!」と言ってしまうこと)が人類史を支配しているとの天啓を受け、天才・東海林さだおが世界を切り取る枠組みとして提唱したものである。 感銘を受けた鹿島茂が「ドーダの近代史」を皮切りに西郷隆盛、小林秀雄、森鴎外などの「ドーダ」シリーズ評伝を発表。今や「ドーダ学西荻学派」は隆盛を極めている(かもしれない)。 東大合格!17年ぶり最高値更新!前置きはこれぐらいで。 冒頭の事例に倣い、私も30行以内に「ドーダ!」しておこう。 日、長女が東大の理科一類に合格した。 ドーダ! (プライバシーと投稿のクオリティーに配慮したモザイク) まあ、正直、「ドーダ!」というより、電車なんかで見かけるコピ

    東大現役合格した娘の「最強の武器」|高井宏章
  • 再読必至!文系向けオススメ理系本10選|高井宏章

    こちらの投稿はツイッターのアンケートでご要望が多かったテーマです。今後も企画募集をやるのでこちらからぜひフォローを。理系になれなかった文系君 「文系・理系という分類は日独特のおかしなモノだ」なんて説があるが、現実には、この仕分けはある程度ワークしていると思う。 私は文系だ。残念ながら。 なぜ残念かというと、正確には「理系に憧れたけどセンスが無かったのであきらめた文系」だからである。 理系の道を断念したのは高校時代のバスケ部の友人Tの存在が大きい。 高校2年の初夏のころだっただろうか、私は数学の問題集を開いて別の友人と「この問題さっぱり解き方が見えないんだけど」と話していた。 すると、居合わせたTが一瞥するなり、 「なかなか面白い問題だね、これ!」 と一瞬で解法を見抜いた。秒殺である。 Tとは帰宅の方角が同じで、部活後などの帰り道にたくさん話をした。 そう頻繁に勉強が話題になったわけではな

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  • 「読む」と「聞く」とじゃ、大違い|高井浩章|note

    昨日4月12日、東京大学の入学式があり、理科一類に入学した長女の親として、式典に参加した。ここで上野千鶴子氏が行ったスピーチが話題になっている。そのことについて、ちょっと考えてみた。 以下は私が式典の最中に流したツイートだ。 (アカウントはこちら。気軽に日記感覚で書いたら…) 正直、こんなに反応があるとは思わなかった。 13日16時半時点でリツイートが2400、「いいね」は4200超。まだ通知が止まらない。「いいね」も多いけど、なかなかの罵詈雑言も頂戴している。 人生初の「炎上」だ。ツイッター、コワイ……。 野次馬根性で武道館に私は「お祝い3割、野次馬根性7割」ぐらいの気分で入学式に行った。 「お祝い濃度」が低いのは、合格祝いやら何やら散々やったし、もう講義も始まっているし、あまり節目感を感じていなかったからだ。高揚感はほとんどなかった(すまん、娘よ……)。 一方、記者としては「東大入学式

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