ブックマーク / note.com/kenji_nakahira (2)

  • 量子論において初学者が誤解しやすいいくつかのこと|Kenji Nakahira

    量子基礎論の初学者や専門家ではないと思われる方が事実であると誤解しやすい(かもしれない)五つのことがらを挙げてみたいと思います。 はじめに:誤解とは何か?この記事では,「事実とはいえないことを事実であると解釈すること」を『誤解』とよぶことにします。明らかに事実ではないことや現時点では事実であるか否かがわかっていないことを事実だと捉えることは,誤解といえるでしょう。また,物理学としての量子論に限定し,事実であるか否かを物理的な立場から考えることにします。各用語の定義として,できるだけ一般的と思われるものを採用することにします。 誤解1:量子論に『観測問題』は存在しない『観測問題』の定義によりますが,一般的には量子論の測定に関する各種の基礎的な(かつ未解決の)問題のことを意味するようです。たとえば,以下のような問題が考えられます。 測定は『誰』が行えるのか?(例:無生物は測定できるのか?) 測

    量子論において初学者が誤解しやすいいくつかのこと|Kenji Nakahira
  • 図式で学ぶ量子論 #1 ~量子論の数学的構造~|Kenji Nakahira

    連載の記事一覧: #1 量子論の数学的構造 #2 CP写像の基礎 #3 確率論としての古典論・量子論(前編) #4 確率論としての古典論・量子論(後編) #5 プロセスの表現 番外編 2準位系から多準位系への演繹による拡張は難しい 番外編その2 堀田先生の書籍(中略)演繹的に導けていない 番外編その3 量子もつれ状態と非局所相関について 書籍「図式と操作的確率論による量子論」を22年10月に出版する予定です。書の紹介を兼ねて,有限次元系の量子論の基礎を数回に分けて紹介したいと思います。 はじめに量子論を理解するためには,その「数学的構造」と「操作的・確率的な性質」の両方を理解することが重要かと思います。操作的・確率的な性質のうち直観的に理解しやすいものから出発して,量子論の数学的構造や他の性質を素直に導ければ都合がよいのですが,今のところ容易に導く方法は知られていないようです。結局,量子

    図式で学ぶ量子論 #1 ~量子論の数学的構造~|Kenji Nakahira
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