ドイツ語には、エスツェット(↓)と呼ばれる独特のアルファベットがあります。 この文字には不思議なことに小文字しかありません。ドイツ語にはエスツェットで始まる単語がないのと、大文字だけで文章を書くという習慣が歴史的になかったことが理由だそうですが、やはり不便です。看板の文字とか、活字の文章のタイトルとか、エスツェットを大文字で書かなければならないときはSSで代用するか、小文字のエスツェットを無理矢理大文字っぽくして書かれてきました。 ところが、最近メディアでも話題になっていますが、今年4月にDIN(ドイツ規格協会-日本のJISに相当)からISOに出された文字コードに関する提案が正式に採用されそうな見込み。そのうちドイツの巷で、これまで見慣れなかった新しい活字を見るようになるのでしょうか。 SIGNAという雑誌に登場した大文字エスツェットのデザイン{案) テーマ : ドイツ ジャンル : 海外