マリナーズのイチロー外野手(35)が15日、本拠地でのエンゼルス戦で今季初出場し、日本プロ野球最多安打記録(張本勲氏)に並ぶ日米通算3085安打目となる1号満塁本塁打を右翼上空に高々と打ち上げた。WBC出場による胃潰瘍で開幕から欠場。影響が懸念された復帰初戦だったが、5打数2安打で一気に記録に並び、10日遅れながら9年目のシーズンを華々しくスタートさせた。 9年目のシアトルの上空に大きな放物線。7回1死満塁、エンゼルスの中継ぎ右腕バルジャーがフルカウントから投じた内角の甘いスライダーをイチローは迷わず強振すると、祝砲のような打球がそのまま右翼スタンドに飛び込んだ。 昨季達成できないまま、記録まであと2安打として迎えたイチロー自身の開幕戦。WBC連覇の後、慣れ親しんだ地元球場への道は意外に遠かった。数々の大記録や修羅場をくぐり抜けてきたイチローが、過去経験したことのない病気で長期欠場を強