みなとみらいでなければ、中華街でもない。「本牧」だ 横浜市中区・本牧。かつては風光明媚な海岸に面し、各界著名人の別荘が多く建ち並んでいた。戦後、米軍に接収されてからはアメリカ文化をいち早く発信するエリアに。返還後は「マイカル本牧(現・イオン本牧)」に代表されるように、横浜の新たなトレンドの拠点にもなった時代もある。 半島のような地形故に横浜の中心地からのアクセスが悪く、横浜市電なき後に地下鉄延伸の構想があったが、バブル崩壊後あたりからそんな話はなくなってゆき、いつの間にかバスか自家用車でなければ行くことができない“陸の孤島”となっていく。 ▲本牧ふ頭のガントリークレーン(コンテナなどの積み降ろしをするクレーン)。巨大なキリンのような姿を見ることができる、港町ならではの光景だ そして現在は、住宅地として多くのマンション群が立ち並びつつも、臨海部は港湾の街として健在である。 ▲錦町交差点を歩道