夏の炎天下。大きな藁(わら)の筒に入った男が二人、公道をゴロゴロと転がされ、寺まで運ばれる。周囲からはひっきりなしにバケツで水がかけられるので、見物人もびしょ濡(ぬ)れだ。 東京都大田区にある厳正寺(ごんしょうじ)に伝わる水止舞はこの不思議な道行(みちゆき)からはじまる。雨は降らなければ干ばつになり、逆に多いと災害をもたらす。水止舞はその両方の願いを叶(かな)える行事。前半は雨を求めて龍を招く道行、後半は雨止めを願う三匹獅子の舞が奉納される。寺の由緒によると、今年は七百周年にあたるという。
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