2017年3月下旬、那須のスキー場近くで、教員に引率された7校の高校生山岳部のグループが雪崩にあい、8人(生徒7人、教師1人)が死亡し、40人が重軽傷を負う事故があった。以下、雪山登山の観点からその論点をまとめる。 背景と事故のあらまし 今回の「春山安全登山講習会」は春休み中、栃木県内の高校8校の山岳部部員を対象に県高等学校体育連盟が主催して 3日間の日程で開催された。 栃木県高体連の通達により、5月の大会出場のためには、山岳部部員は、同講習会への参加が義務付けられていたと報道される。指導に当たったのは県内の高校教師11人で、山のベテランもいると報道されている。 生徒の参加者は51人だった。 最終日の3/27は、教員8人と生徒40人が参加した。 もともとの予定では、その日、那須岳(茶臼岳)を登頂する予定だった。 しかし、荒天を理由に、現場の教師の判断で、那須町湯本の那須温泉ファミリースキー