従来から携帯電話機の多くは防水機能がない。前回のテストでは、汗で濡れたポケットの中で長時間携帯するなどにより内部が腐食し通話できなくなる場合があることを公表した(1999年9月)。その後、携帯電話機は多機能化とともに構造も変化している。PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には水濡れによる故障についての苦情相談が最近5年間で1,013件寄せられており「携帯電話機が故障した。水濡れによる錆なので有償修理になると言われたが納得いかない」、「雨の中、ズボンのポケットに入れていたら故障した。この程度の水濡れで故障するのは欠陥品ではないか」のように使用者に水濡れの認識がないケースが多いほか「携帯電話機が故障したが、水濡れ判定シールが反応していないのに水濡れによる腐食だとして補償されない」のように水濡れ判定シールが水濡れ状態を示していないにも係らず水濡れにより基板が腐食というケースも