私がマジックのデザインについて語る場合、ほとんどはセット1つを作るという観点からである。今日の記事ではカメラを少し引いて、セット1つではなくより大きな観点で、今回の場合はボーラス・シリーズ(直近のニコル・ボーラスに焦点を当てた一連の物語を描いた3年間のセット群、つまり『カラデシュ』から『灯争大戦』までのこと)をどのように作ったかという話をしよう。 ボーラス・シリーズを選んだのにはいくつかの理由がある。1つ目に、舞台となる次元やセットを一度に選んだので、セット同士がどのように相互作用するかをどう考えたかを段階的に検証できるということ。2つ目に、『灯争大戦』が今年発売されたので、要素がすべて公開されたことによりすべてを語ることができるようになったということ。3つ目に、工程の途中で興味深い変更をいくつも通過してきており、クールな話ができるということだ。 企画の日々 この話の起点となるのは、何年も