なぜ酒の販売に力を入れるのか そもそも、なぜビックカメラはここまで気合の入った試飲カウンターを設置するほど酒の販売に注力するのか。 狙いの1つはお客の来店頻度を高めることだ。家電量販店の主力商品である家電やスマートフォンなどは、頻繁に買い替えるものではない。しかし、日々消費する酒を購入するために来店してもらえれば、家電のついで買いが期待できる。ビックカメラは「専門店の集合体」を標ぼうしており、酒を扱う「ビック酒販」や医薬品・日用品などを扱う「ビックドラッグ」といった子会社で専門知識を持つ店員を育成している。店内で、酒以外にも日常的に使う商品の品ぞろえを強化する狙いだ。 女性客も取り込もうとしている。広報担当者によると、ビックカメラの客層は男性が7割、女性が3割だという。女性客に気軽に来店してもらうには、酒が強力な武器になる。 家電製品との相乗効果も狙う。新宿西口店の酒売り場を見てみると、普