他人の目を通して自分を意識 人はカメラを向けられると「他人の目」を意識します。 それと同時に「他人の目を通した自分」も強く意識させられます。 社会学者チャールズ・クーリーは、これを「鏡映的自己」と呼びました。 「自分とはどういう人間か」を知るには、他人の存在、他人から見た自分というのも重要になるのです。 例えば「私はやさしいタイプ」と思えるのも、まわりの人の存在があってこそ。 友達を気遣ったときに喜んでもらえたり、周囲から「あなたってやさしいね」と言われたりすることで、「自分はやさしい」というイメージをつくるのです。 私たちは、自分自身を常に意識しているわけではありません。 意識する時は、カメラを向けられたときや、大勢の前に立ったとき、まわりの注意が自分に向いていると感じたときが主です。 このとき、「他人からこう見られたい」という理想が高い人は、現実の「自分」を強く意識させられる状況に耐え