ハトを箱に入れて、箱の中のレバーを押すと水が出て、ハトは水を飲める。いわゆるスキナー箱。ほんとは箱の中よりも外の方に自動的に実験結果を記録する記録紙をつけることで実験の一人当たり効率がめちゃくちゃ上がったことが革新的なのだけれど、それはさておき。 ハトがレバーを押すと水が出る。するとハトがレバーを押す頻度は高まる。「レバーを押す」という行動を水というごほうび(強化子とか好子という)が強化した、という。 ハトがレバーを押すと必ず水が出る。この場合、ハトがレバーを押す頻度はどんどんと高まる。これを連続強化スケジュールという。 ハトがレバーを押すと時々水が出る。つまり部分的にしかごほうびをあげない。これを部分強化と言う。これでもハトがレバーを押す頻度は高まるけれど、連続強化のときほどじゃない。 話はここからである。 ある時点から、ハトがレバーを押すと必ず水が出る、というのをやめてしまう。 それで