その(4)より続き その(1)はこちら 悪の組織をマヌケにしないためには…… 窓際族ながら、僕が発注されたのがブルーウォーター自体の設定です。 では、ここからまた映像に沿ってお話ししてみたいと思います。 まず『ふしぎの海のナディア』の第七話「バベルの塔」の回です。 可能であればレンタルするなどして観て下さい。 僕が、シナリオ見た段階とかコンテ見た段階で大変だなと思ったのはこの辺からですね。 拙著『世界征服は可能か?』(ちくまプリマー新書)でも書いたんですけど、このガーゴイルさん、実にマメに働くんですよ。 内輪のパーティでもスピーチする。これ大変ですよ。 一つ一つプロジェクトがあるたびに「お前はだめだ」とか「お前のような奴は死ね」とか罰を与えたり褒めたり、演説したり。 ナディアを尋問するのも、自分自身でやってるんですよ。 多分、頼れる部下が一人もいないんじゃない