「5月7日第一刷発行」とありますので、まだ発売されたばかりでありますが、あまりのおもしろさに日曜日に全部読んでしまいました(210頁ほど)。 「命燃やして~山一監査責任を巡る10年の軌跡~」(伊藤醇 著 東洋出版 1500円税込) 著者の伊藤醇氏は約35年間、山一証券の監査人として従事してこられ、山一が経営破たんした直後から10年にわたり、会計監査人としての法的責任追及訴訟の被告として、中央青山監査法人(当時の中央監査法人)とともに、計6つの民事訴訟で「法廷闘争」を経験してこられた公認会計士の方であります。ご承知のとおり、山一証券の監査人に対しては、いわゆる監査見逃し責任追及は管財人、一般株主(集団訴訟として)、株主オンブズマンによって訴訟が提起されたのでありますが、管財人訴訟については和解による解決が図られたものの、それ以外ではすべて会計監査人側が勝訴(つまり監査人には過失は認められず、
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