「データセンターが危機に瀕している」――動画配信サービスの普及や金融サービスのネット化加速により、データセンターやIXの処理能力が限界に来ていると、野村総合研究所が分析した。都心部のデータセンターはすでにパンク状態だが、ニーズは都心部に集中し続けているという。 同社によると、データセンターのコンテンツ蓄積量は年率8割以上増えており、うち2割以上を動画配信が占める。ネットトラフィックも年率2倍近い伸び。動画配信に加え、ネット経由で頻繁に株式売買を繰り返す個人投資家が急増していることが、トラフィック増の一因となっている。 このような動きが、ネットバブル後低迷していたデータセンター需要を一気に引き上げた。「データセンター市場が再成長期に入った」と、同社情報・通信コンサルティング二部長の桑津浩太郎氏は指摘。各センターの稼働率もジャンプアップし、「稼働率6割~7割で拡張を検討するレベルだが、首都圏の
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