いま聞きたいQ&A 欠損金とは?債務超過とはどう違うのですか? 2004/12/16 企業の損失が利益を上回った場合、財務会計ではこれを赤字、税務会計では欠損金と呼んでいます。欠損金は次の年まで繰り越せますが、翌年以降も利益が出ずに貸借対照表の繰越欠損金が積み上がると、債務超過の状態に。債務超過になると銀行からの融資が受けづらい、上場廃止になるなどのデメリットが生じます。 今回は会計制度のご質問ですね。 欠損金(けっそんきん)とは税法上の用語で、「税務上の赤字」を指します。 企業会計には、株式市場でも普通に使われている「財務会計」と、法人税の計算の基礎となる「税務会計」のふたつの会計制度があります。「財務会計」は、その年度の企業の経営の内容を示すもので、株主や取引先、財務省、金融機関などの利害関係者に対して作成するものです。 これに対して「税務会計」は、文字通り企業が支払うべき法人税を計算