「俺がやらずに誰がやる 負けてたまるか 刑事魂」。刑事の誇りや悲哀、使命感をつづった歌をまとめたCD「警察賛歌」が自主制作された。作詞を手がけたのは警視庁の現職刑事、照井辰己警部補(58)。「治安を守る警察官の誇りと使命を胸に抱いてほしい」。照井警部補はこんな思いを込めたという。 照井警部補は窃盗事件の捜査を担当する捜査3課に所属。36年の警察人生の多くを刑事畑で歩んできた。自身の経験を基に書いた「我ら機動捜査隊」「刑事の詩」「刑事の詩~みんなの応援歌~」「盗犯刑事の詩」「行くぞ機動隊」の5曲を収録した。 歌詞づくりを始めるきっかけになったのは、平成18年に在籍していた第1機動捜査隊で隊歌を作ったこと。その際に知り合った作曲家の川又和男さんと交流を深め、CDの制作に取りかかった。不祥事などが相次ぐ中、「警視庁全体が元気になってほしい」との一念からだったという。 歌詞の裏には携わった事件への