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2020年12月30日のブックマーク (2件)

  • 日本学術会議のこと(4)

    この問題は続いているし自分も辞職しない限り関わりは続くので、そしていろんな場所で意見を聞かれたりするので、ここでは正直なところを書いておきたい。このブログは公開ではあるけれど、個人的な活動なので、ぼくが美学会の会長であるとか、日学術会議の哲学委員長であるとか、そういう立場からの公式見解では全くないのです‥‥と断りつつ、しゃべってる人間は同じなのだから、そんなキレイに切り分けられるもんではないのですけどね。 さて日学術会議のことなのですが、政府でもそのあり方が検討され、同時に学術会議内部でも、自主的に組織や活動のより良いあり方を模索する動きがあって、ぼくも意見を求められたりしてきたのですが、基的に言うと、ぼくはそんなことを今慌ててする必要はまったくないと考えているのです。組織に問題がないと思っているわけではない。問題はあります。でもその程度のことは、どんな組織にもある。この間、学術会議

  • 日本学術会議のこと(3)

    このタイトルで書くのはこれで最後にしたいと思います。前記事の最後に書いたように、日学術会議の会員任命拒否に関しては、その理由の開示についてはしつこく求めていくべきだけれども、それは現在この国が直面している最重要問題ではないからです。けれども過去2つの記事が数日間で10万回近く読まれ、様々な反応が来ているので、それについてまとめてお答えしておきたいと思います。 全体としては賛同を示していただいた方が圧倒的に多いのですが、もちろんネガティブな意見もありました。それも大切だと思っています。ネガティブな意見の大半は、今まさに権力によって学問の自由が侵害されようとしているのに、あなたは何を呑気なこと言ってるんだ! というようなお叱りです。これをきっかけに今こそ政権に打撃を与えるチャンスなのに、学術会議の人文系会員であるいわば当事者が、なんで水をさすようなことを言うのか? と。 それは言論の自由があ