弁当製造会社「ダイヤス食品」(本社・山口県宇部市)の広島支社(広島市安佐北区)が製造した給食弁当が原因とされる集団食中毒で、広島市保健所は7日、発症者は最終的に配達先の企業など580カ所で1976人になったと発表した。厚生労働省によると、ノロウイルスによる集団食中毒の発症者としては過去最多。 同保健所によると、調理担当者の手を介して弁当がノロウイルスに汚染された可能性が高いという。調理器具の洗浄や消毒、従業員の手洗い徹底など再発防止策を確認したとして、同支社の営業禁止処分を7日に解除した。 厚労省によると、ノロウイルスによる食中毒では、06年に奈良県の業者の弁当を食べた1734人の発症がこれまで最多だった。今シーズンは山梨県の業者の弁当を食べた1445人(昨年12月30日現在)の発症例がある。【寺岡俊】