パナソニックが2013年度に従業員の賃金削減を検討していることが分かった。 一時金や手当を引き下げるなどの案を軸に労働組合と協議する。13年3月期連結決算でパナソニックは7650億円の税引き後赤字を計上する見通しで、人件費の圧縮が避けられないと判断した。 パナソニックは今春闘の交渉で、1年ごとに賃金水準を引き上げる定期昇給(定昇)を維持することで労組と合意した。今回の賃金削減は、定昇を実施する代わりに、他の人件費を圧縮して財務への負担を軽減するのが狙い。 実施期間は1年程度を想定している。 パナソニックは昨年11月から役員報酬を前年比40〜20%削減し、管理職も冬の賞与を前年比35%削減するなど人件費抑制を進めてきた。一方で大幅な人員削減も進めており、労組との交渉は難航が予想される。